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中欧4カ国 5日目 その2

04 05, 2009 | Posted in ヨーロッパ旅行

さて、ヨハンシュトラウスのアパート見学がわずか15分で終わってしまったため(だって3部屋くらいしかない)、時間的に諦めようと思っていたベートーベン遺書の家に思い切って行ってみることに。
その家はハイリゲンシュタットというところにあり、中心部からは30分程度かかる場所にあるんです。
行き帰りで2時間を見るとすると行くのは厳しいかも…と思ってたんですが、スケジュールがなかなかスムーズに進んでいたのでこれは行くしかない!と。
それにさっきU4を使った時、U4の終点がハイリゲンシュタットなのを発見しちゃったんです。
もっと行きにくい場所かと思ってたのに、地下鉄通ってたのか…。
いろんなことが後押しして、思い切ってU4に飛び乗り、終点Heiligenstadtで下車。
そこからは38Aバス(駅前から出てます)に乗って5分くらい。
Armbrustergasseという名前のバス停で降りろ、と手持ちのマップ(お世話になりっぱなし)に書いてあったので、バスが止まるたびに窓から名前を確認して、無事に目的地で降りられました。


降りると目の前に教会が。
ベートーベンはこの教会の鐘が聞こえなくなったことで死を考えたと聞いていたので、教会が目に入った瞬間、「これかぁーー!」と声に出してしまってました。
周りに誰もいなかったから良かったけど、恥ずかしい。(笑)

帰りのバス停も教会の前なので教会は後回しにして、お目当てのベートーベン遺書の家へ。
その名の通りベートーベンが当時住んでいた家で、彼の弟と甥に対して遺書を書き残した場所です。
20代から難聴の兆しがありましたが、その状態は日ごとに悪化。
耳が聞こえなくなっていくことへの絶望感と、その病を音楽家としての生涯を全うするために克服したい気持ちが遺書には書きしるされています。
日本語訳も売っていたので気になる方は購入してみるのもいいかもしれません。
結局この遺書は出されないまま、強い精神力をもってベートーベンは自殺を思いとどまり、作曲家としての活動を続けます。
耳が聞こえなくなってから後に、交響曲第9番やピアノソナタなど傑作と呼ばれる曲の数々を生みだしたなんて、本当に才能に溢れていたんですね。


部屋は小さな部屋が2部屋のみで、メインは書かれた遺書なのであとはほぼ見るものがありません。
毛髪は展示されていましたが…展示品自体が少ないんですよね。
住んでいた部屋の窓からさっきの教会が見え、ベートーベンと同じ風景が見られたことは良かったです。
5分もしないうちに見学は終了。
ここも日曜で無料だからいいけど、平日に1.50ユーロ出して入ってたら少し悔しいかも…。

遺書の家も気になっていましたが、ベートーベンが「田園」の構想を練ったという小川も見てみたかったので、ちょっと足を延ばして行ってみました。
ベートーベン遺書の家からは歩いて10分ちょっと。


ベートーベンの散歩道(右の通り)と小川。
「田園」第2章に出てくる川はこのイメージらしいです。
私は小川のせせらぎが確かに聞こえましたが、ベートーベンは音を想像しながら書いたのでしょうか。

あまりにのどかな散歩道だったので、ここで朝作ったジャムパンで外ランチに。
パンをほおばりつつ、ベートーベンが何を思ってこの川の流れを見、作曲したのだろう…と難聴のベートーベンに思いを馳せていました。
簡単なお昼ごはんも済ませたので、教会まで戻り、中を見学。
でもちょっと覗いてる間にバスがやってくるのが見えたので、教会内はじっくり見てないけどそれに乗ってハイリゲンシュタット駅まで。

次はどこに行こうかな~と考えながら地下鉄に乗っている間プランを練る。
毎晩寝る前に1日のプランをだいたい考えているので、今日も「シェーンブルン宮殿→ヨハンシュトラウス住居→オペラ座→ベルヴェデーレ宮殿」という基本的は流れは決まっていたんです。
でも計画を立てる時は移動や見学にかかる時間にかなり余裕を持たせて考えているので、サクサク行けちゃうと時間が余る。
ベートーベン遺書の家も余った時間で行ったものの、家自体は5分程度、散歩道で往復30分、Karlsplatzに戻って来てもまだ1時半。
オペラ座に行く前にどこか見学できそうなので、シティマップに載っている観光場所で良さそうな場所を物色。
…と、マップを見ていて目が点になる。

Austrian National Library:Tues.-Sun. 10.am-6.pm

え……?図書館、今日(日曜)オープンしてる…!?!?!?!?
行く前調べた時は土曜は午前中のみ、日曜は閉館と書いてあったのでそれはもう泣く泣く諦め、「なぜドンピシャなタイミングで私はウィーン観光を…」と嘆きに嘆いてた場所が、開いてる!?
ここのオーストリア国立図書館、世界で最も美しい図書館の一つとして知られている図書館なんです。
絶対に行きたい。見たい!!!!と思ってた場所なので、まさかのオープン記載に歓喜。
これ、ぬか喜びじゃないですよね?シティマップ、信じていいんですよね…?!信じるよ?期待しちゃうよ??

はやる気持ちを抑え、昨日ちらっとだけ見た王宮へ一直線。
Karlsplatz駅で降りて、トラムでブルク門前まで。


(上)王宮の敷地から撮ったブルク門
(下)王宮の一画。相変わらずどの建物も立派すぎて写真を撮っても撮っても撮りつくせない。
白を基調とした建物に緑が映えていて、私は好きです。


英雄広場や王宮の建物に目を奪われつつも、目指すは図書館。
敷地内でもちょっと奥まった所に位置しているので、少しわかりづらかったのですが、建物自体は巨大です。
入口のドアもちゃんと開いてるし、やっぱりシティマップは正しかった!!!!
ネットの情報は鵜呑みにしちゃいけませんね。
ドアをくぐると、建物全部が図書館というわけじゃないので広いロビーのような場所がありました。
左側にチケットオフィス。
図書館への入場料は学割でも4.50ユーロ。大人は7ユーロ。
レシートがチケット代わりです。

図書館は階段の上、と言われたので脈が異常に早くなるのを感じながら登り、係りのおじさんにチケットを見せ、一歩踏み出すと別世界でした。


こんな図書館見たことない。ていうか、これが図書館……?!
お城の中のホールと言われても信じてしまいそう。
元々はハプスブルク宮廷の書庫だったらしく、後に国立化されたとのこと。豪華なのも納得。



フレスコ画の掛けられたドーム型の高い天井、縦は2列横は壁沿いにぎっしり詰められた茶色の書庫と隙間なく埋められた大量の本、それを縁取る金の装飾…。
大理石でできた柱や柱ごとに置かれた何体もの彫刻。
素晴らしすぎて思わずため息が出てしまいます。
入った時はそのまま入口でぽかんと口を開けたまま立ち尽くしてしまいました。
上の方の棚に入った本を取り出すために掛けられたハシゴまで素敵。
ファンタジーの世界で思い描くような図書館はまさにこんな感じ!!!!というような図書館でした。

行けないと思ってたので見られた喜びは何倍にも増し、ベンチに座って図書館の中を思う存分観察。
本当にここが図書館だなんて……。
書庫沿いにロープが張ってあるので実際に本を手に取ったり触ったりすることは出来ませんが、たとえ本が読める状態になってたとしてもホールのが気になって落ち着いて本が読めそうにありません。(笑)
すごいなぁ…と感動が押し寄せるばかり。
写真を撮りまくってきましたが、載せ始めるとキリがないので是非是非ここは実際に訪れて見ていただきたい!!

思う存分図書館の中を見学すると、すっかり満足してしまいました。
時間と曜日の都合で諦めようと思っていたハイリゲンシュタット、オーストリア国立図書館の2か所に偶然にも行けてしまい、ウィーンで思い残すことはもう何もない!と思えるくらいに満足。笑
…とはいえ、まだ2時半。ここで宿に帰るわけには行きません。
予定通りオペラ座へ。
図書館のあった建物からだとブルク門に戻ってトラムに乗るより、脇道を歩いて行った方がオペラ座へは近かったので、徒歩で向かいました。
途中のお土産屋さんなんかを覗きつつ。


オペラ座。
入口は写真に写っている側とは反対側にあります。
写真ではよく見えませんが、正面には立派な銅像が何体も立っていてどっしりとしたイメージを感じさせます。

入口側に回ってみるとドアがぴったり閉められていて、鍵もかかってました。
オペラ座見学はガイドツアーなので、時間にならないと開かないのかな?と思い、外に掲げられている紙でツアーの時間を確認すると、日本語ツアー発見!
日本語は1日1回、15時からだけなんですが、現在時刻2時半過ぎ。グッドタイミング!
英語ツアーに参加する気だったんだけど、せっかく日本語ツアーがあるならそっちに参加した方がわかりやすくて良いですし。
時間だけチェックして15分くらいぶらぶらして戻ってきたら、ドアも開き、中のチケット売り場に列ができていました。
チケットは学生で3.50ユーロ。
売り場には日本語でも「スリに注意」って書いてあったので、余程スリ被害が多いのだろうと改めて気を引き締めつつ購入。

チケットを係りの人に見せ、そのままロビーで待機。
ガイドツアーの言語ごとにプラカードが立っていて、ロビーの中は曖昧ながらも言語による区分が出来てました。
15時はかなり混む時間のようでロビーにも人がぎっしり。
英語とスペイン語のツアー希望の人が多かったな。
「日本語」と書かれたプラカードの周りには1人はサラリーマンのようなスーツを着た人、もう一人は私のようなバックパックを背負ったいかにも"観光客"といった感じのおじさん。
二人が雑談していたので、一人だけ年齢層も離れた私が混じるのもどうかと思って、英語ツアーの人が固まってる場所にお邪魔してました。
そこだと中国や韓国など、母国語のツアーがないアジア顔も混ざってるので、私がいても違和感なし。
3時になったので日本語プラカードのところへ戻りましたが…結局集まった日本人はさっきの2人と私で、たった3人。少なすぎる。(笑)
だけどちゃんと日本語の喋れるガイドさんが来てくれました。
たった3人なので「ツアー」というのもおこがましい感じがしますけど、少人数だと言って説明に手を抜くことはなく細かく説明してくださって感謝。
写真は撮り放題。どこでもOK。
内部はそこまで明るくないので、オペラ座で撮った写真は見にくいものが多いかもしれませんがご了承ください。


最初に連れて行かれたのはオペラ座の観客席。
円形の大きなホールになっていて、天井はまたものすごい高さ。
オペラ鑑賞をする時は座席のある場所によって当然値段が変わってきます。
下から二段目、臙脂のカーテンや壁で囲まれた座席がロイヤルボックス。一番高級なお座席です。
ロイヤルボックスの真下、1段目は手すりがずらっと並んでいますが、これは立ち見席。
今日も外で立ち見席待ち(立ち見席は当日にしか買えない)がずらりと並んでいました。
立ち見席だと3~4ユーロという安さでオペラが見れてしまうので人気みたい。



舞台の上では今日の夜の演目のセット作りが急ピッチで行われていました。
舞台裏にも連れて行ってくれるので間近で見られてうれしい。
上のクレーンでは重さ1トンまで舞台装置をつり下げられるんだそうです。すごい!



(上)ロイヤルボックスの後ろから見ると舞台はこんな感じで見えます。
(下)3つあるサロンの中でも一番豪華なサロン。今は立ち見席で見る人でも入れるらしい。



ツアー前に待っていたロビーから、2階に続く中央階段の壁。
エントランスは7体の彫刻が飾ってあり、美しい絵画、天井…入ってすぐに「おおお~…」と思わせる造りに。


他にもロイヤルボックスを使う人だけが使える待合室やサロンをいくつか見て回りました。
オペラ座という響きからして庶民には敷居が高そうだわ…と思ってたんですが、内部の装飾は予想に違わず豪華で優美。
世界大戦でオペラ座は焼けてしまったため、今使ってるのは大戦後に再度建て直したもので、その時代の趣味や趣向が反映されてる作りになっていました。
ロイヤルボックス使用者の待合室、一般人も借りることができるそうなんですが、2時間でうん十万…。
ガイドさん、「お誕生日などにいかがですか?」って無理無理。

ツアーは約40分で意外とアッサリ終了。
回っている間、他の二人ともあまり話さず、ただおとなしくふんふんと説明を聞いていたら終わりました。
スーツ着た方(仕事で来たついでに観光してるらしい)が親切で何度か「写真撮りましょうか?」と聞いてきてくれてお願いしたくらい。
でもその人、ロビーで雑談してるのを遠くから見た時にも結構おしゃべり好きって感じがしたので、終わった後は根掘り葉掘り聞かれるまえに「お先に失礼します」と言ってさっさと退散しました。
図書館でものすごく感動したのでオペラ座はどうかなと思ってたけど、あまり縁のない場所がじっくり見られて楽しかったです。
余談ですが、ガイドさんの話によるとハイシーズンだとかなりの日本人が集まるとのこと。
4、5月は日本はスタートの時期なので旅行には来にくいですよね。
今回は3人だったけど、少人数だとただついていくだけで説明が聞こえないってこともないし、私はなかなか良いなと思いました。

5日目 その3へつづく。

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